Saturday 5 May 2018

The Meaning of Relativity

「相対論の意味」ですね。今は Wikisource で読めるのか。本棚にあるので、ちょっと読み直してみました。相対論は、原論文を読んだことがあります。

  マックスウェル方程式を対称性がわかるように書き下す

ところから始まる感じ。 The Meaning of Relativity でも、そうなってると思ったのだが、なんか思ってたのとちょっと違う。マックスウェル方程式は一章の最後にちょっと出てくるだけだな。

二章の特殊相対論もも力学をテンソルで書き下すだけで、後の一般相対論の準備みたいな感じ。一般相対論の部分は、基本的には微分幾何の入門。でも、計算の面倒な部分はすっとばされてる。共変微分を高次元空間での埋め込みで定義するとか、シュバルツシュルト解の計算とか。うーむ。まぁ、でも一般相対論の入門としては良いのか。

これだったら、Dirac の方が良いかな? あっちは計算を地道に行うので。でも、こっちはWikisource にはないな。Dirac は計算好きなんだと思う。日本語訳のおまけが超面白いんですが、それはWebには転がってない。一般相対論後の物理理論の迷走の一つ。ワイルとかパウリの本には、その残骸がたくさん。

xとtの二次元で x = ± t を不動直線とする一次変換を求めるとローレンツ変換が出てくるのだけど、高校生にはちょうど良い課題だと思うが、今はもう一次変換を高校で教えることはないらしい。残念な話だ〜

回転座標だと、ローレンツ変換で軌道方向が縮むからユークリッド幾何にならないとかも書いてあって、そういういえば、それはブルーバックスに書いてあったなとか思い出しました。

昔の自分には「ブルーバックスとか読むよりも、線形代数と微分の計算を真面目にやれ」と言いたい。

https://en.wikisource.org/wiki/The_Meaning_of_Relativity

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