Saturday 30 November 2013

原発

人のところばかり荒らしているのもあれなので。

3.11 で学んだことは多いのだけど、

* 絶対大丈夫はない
* 一つのエネルギーに頼るのはよろしくない

だよね。

省エネルギーとか再生エネルギーとかを否定する気はないけど、ちゃんと考えてやってくれとは思う。

CO2のリスクや、化石燃料を大量に使うリスクを軽視するのは「絶対大丈夫はない」を無視してる。

日本は70年代から原発に投資していて、その分を回収しないということは、その分、資源を浪費するということ。
ドイツも、それはわかっていて 2022までは原発を稼働させる方針。その方が全体的に見て有向に資源を使えるということ。

病的に原発を嫌って資源を浪費するのは、確かに金持ちの日本では可能だろうけど、そのせいでLPGの値段が上がったりして
とばっちりを食らっている人たちが既にいる。

もう50年原発を使っているわけだから、あと50年使っても廃棄物は2-3倍。今止めても廃棄物がなくなるわけではないです。
既に「今の原発の場所で乾式保管」とか言っている人がいるらしい。その方が安全だと思っているなら、それは大間違い
だと思う。放射能の低いウランやPtを分離する処理で量を減らして、ガラス固化して、監視できる場所に保管する方が良い。
それは今の技術でも可能だし、今できるなら、あと50年原発を使っても保管は可能。場所を決めればよいだけ。
10km 四方とか30km四方とか言われてるようだけど、東京の地下にでも作ると良いと思います。

何万年も保管できないとか言っている人もいますが、1万年も経てばウラン鉱石と放射線はあまり変わらない。危ないのは
最初の千年だね。そこをちゃんとやるかどうか。影響を受けるのは地球とか動物とかではなくて、人類だけでしょう。
原発の廃棄物は実は自然に普通の石ころに戻るようなものだってことね。

CO2は13万年前くらいに、今と同じくらい多かったらしい。つまり、元に戻すには10万年かかるってことね。問題は、
まだ、増やすつもりでいるってこと。ここから先は未知の領域。怖いのはメタンハイドレードが出てきてしまうことだろうけど、
それも燃やそうとか言っている人たちがいるらしい。CO2の方がずっと大きく影響が残る。

太陽光発電でなんとかなると言っている人もいますが、ドイツも日本もあまり条件が良くない。最大限で消費量の10%だと
言われています。水力が8%ぐらいか。Wikipediaに楽観論を書いている人たちがいるようだけど、メンテのコストを甘く
見てると思う。風力とかも故障で止まっているものが多い。まぁ、原発を止めて電力コストが上がれば、むしろ元が
取れるようになるという見方もあるけど。

原発事故は、まぁ、起きる。これまでの経験から10-20年に一回はメルトダウンするってことね。そこで、どれくらいの
被害になるかはチェルノブイリや東電のメルトダウンでわかっているわけだ。これよりも10倍の規模の事故が起きるとは、
考えにくい。一方で、電源とかベントとか見なおせば、安全性を10倍に上げるのは、それほど難しくない。

再生エネルギーとか言うのは良いけど、今ある原発を使わないのは

* 資源の浪費
* 日本の贅沢

に過ぎないと思う。日本のCO2削減政策の変更に対する批判に目をつぶって金で解決するってことは高い電気代を払うってこと。

なので、ちゃんと原発使って、その稼いだ金で、再生エネルギーなり太陽光発電なりやってくれってのが僕の意見です。
原発の選択に関しては、もう何十年も前に終わってる。その掛け金ぐらいは取り返さないと。

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