Wednesday 2 April 2008

カリフォルニア物語

昭和58年ですが、リアルタイムで読んでました。某S社に貸し出してあったコミックの初版本を回収して来て読み直し。どっちかと言うと一緒に付いているぬるい短篇が読みたかった気もしたんだが、そっちはつまらなかった。結構、話題になった少女漫画だとは思うんだけど、Wikipedia は空白か...

最初のNYにおまけと一緒に転がり込むところから一気に、あの頃の気分になれたんですが... インディアンが出来すぎ。でも、友達にそういう奴いたけど。

今はどっちかって言うと父親側に思い入れする感じ。つうか、誰も彼もがヒースを甘やかしていて、「若い子のすることはわからん」と思いました。イーブは、素直に可哀想なんだが、ヒースは自分で堕ちているだけじゃん。なので、暗い結末に向かう必然性を今は理解できます。廻りが、このまま裁判になればヒースが裁判官に向かって切れまくるのを確信しているあたり、ちょっと喜劇っぽくって、それでも「若いんだからしょーがねーよ」みたいに受け入れている廻りの大人がすごい。まぁ、インディアンあたりから、そうなんだけど。

自分から堕ちるってのは、そういう余裕がからだと思うし、「じゃぁ、堕ちてみれば?」とも思う。そういう意味で自分は「カリフォルニア物語」に出て来るような大人にはならなかったな。どちらかと言えば「フォームをいじりすぎて選手をダメにする」あっちかも。まぁ、迷惑な大人だよな。

学生運動とか団塊の世代の後の、無関心で内省的な時代にあった、自分自身に閉じた悲劇という感じか? 「軽井沢シンドローム」とかと同時代なわけだけど、まだ、外に関心が向かない時代の青春ものとしては普遍性があるか。

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