Sunday 20 November 2005

Imagine



John Lenon のあの歌です。Kuche で良くかかる。僕はまだ信じてます。

まぁ、共産主義の歌なんだけどさ、国なんかなくてもいい、所有なんていらない、みたいな。でも、この歌の本質はそんなところにあるわけではない。「みんなが馬鹿でなくなれば問題は解決する」みたいなところが肝なんだと思う。

本来、生物の本能ってのは、その種がもっとも生き残るように設定されるはず。人間の知能もそういう風に作られていると考える方が自然。何故、人間の言葉が通じないように分化してしまうのか、どうして人は争うのか、何故戦争が起きるのか。縄張=国も、所有欲もそういう設定された本能に過ぎない。それは知性とか科学技術そのものを発達させる仕組みであって、そうして生き残って来たから、そういう戦争する本能、所有する本能があるわけ。

で、そういう本能とかを知性で理解すれば、そういう(明らかに無駄な)戦争みたいなのから逃れられると言う考えがあって、それが、Imagine なわけさ。

最大多数の最大幸福を計算して計画経済すればうまくいくなんてのが、あったわけなんだが、官僚主義と権力集中がそれをダメにしてしまうってのが20世紀の共産主義の結末だったわけ。だから、そういう単純な方法ではだめらしい。まだ、予測不可能なまでに複雑化した市場経済の方がましらしい。

人間の知性を倍にしたから地球規模の資源の分配と再生産を人間が管理できるとは思えない。でも、コンピュータならおそらくできる。問題は、そのコンピュータで計算した分配を人間側が受け入れられるかどうかだね。神様を信じるよりはコンピュータを信じた方がましなんだが... Imagine は、実は、人間はそんなことをするようには出来てないって歌でもある。

9.11 とかで僕が理解したのは、Imagine を拒否する人間の本質であり、必ず滅ぶしかないという必然性だな。そして、それはカーターカタストロフっていう数学的証明まで付いているわけだし。漫画版のナウシカでも滅びを自覚して受け入れるっていうテーマがあるわけだけど、それを自覚しつつ自分は何をするのか、人類は何をするのかってのが大切だと思ってます。まだ時間は200年あるしね。

まぁ、何かの奇跡でImagine的な解決を得られることもあるのかも知れないが、そうして生き残ったものは人類とはまったく別なものだろうから、やっぱり人類自体は滅びてしまうってことなんでしょう。

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